天然素材が美しい北欧の名作チェアー。
History of 「J39 Mogensen Chair」
1947年に誕生したデンマークのモダンデザインの原点とも言われるボーエ・モーエンセンの代表作「J39モーエンセンチェア」。この椅子が誕生したのは1947年です。
1942年、市民の暮らし向上を目指すデンマーク生活協同組合に家具部門(FDBモブラー)が設立され、モーエンセンはその初代チーフデザイナーに。そこから歳月をかけてこの椅子をデザインしました。
当時はまだ装飾的な家具が主流だったころ。モーエンセンは、使う場所を選ばず、どんな人でも使いやすく、さらに製造工程にも無駄がでないようにと、機能性を極めた構造を考案します。 戦後間もない時代背景もあり、丈夫で軽くて、美しく、かつ買いやすい、機能的なデザインは、都市部の限られた居住スペースで暮らす人々を中心に人気を集め、その耐久性からカフェやレストラン、公共施設などにも数多く導入されるようになりました。
Børge Mogensen
1914年オールボー生まれ。1934年に家具職人として活動を開始、コペンハーゲンのデンマーク美術工芸学校で家具デザインを、王立芸術アカデミーで建築を学ぶ。学生時代からコーア・クリントら数名のデザイン事務所で働いた後、1942~50年にはFDBモブラー(デンマーク生活協同組合連合会の家具部門)でプロダクトデザインマネージャーとして庶民の為の家具をデザインする。1945~47年には王立芸術アカデミーでコーア・クリントが教授を務める建築学科にて助手を務めている。彼はオブジェクトのサイズと比率がデザインにどのように影響するかというクリントの革新的な研究を引き継ぎ、1954年にはグレーテ・マイヤーと共に「Boligens Byggeskabe」というプロジェクトを発表。これは棚や収納ユニットを部屋の一部として造作するという革新的なアイデアを形にしたもの。1955~72年にはフレデリシアの創業者であるアンドレアス・グラバーセンと共に、丈夫で長持ちする家具の数々を発表した。彼のシンプルで機能的なデザインは、亡くなってから半世紀が経った今もなお、世界中で愛され続けている。

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